【大阪万博40年 熱狂が残したもの】(下)元気なDNA伝えたい(産経新聞)

 大阪万博から40年を経てあす13日、かつて熱狂に包まれた万博会場の万博記念公園に記念館「EXPO’70パビリオン」がオープンする。展示されるのは太陽の塔の胴体にある顔のレプリカなどの当時の日本人を驚かせたものがそろう。

 記念館の展示ディレクターをつとめた馬場健二さん(40)は大阪万博を知らない。開幕時は0歳で、「大阪万博はすごいと聞いて育ったんですけど、何がそんなにすごいのかとずっと思っていた」。しかし今回、展示を担当して「意味がやっと分かった」という。

 馬場さんは展示品を選ぶために数万点の映像や写真と格闘。その姿がおぼろげながらつかめ、圧倒された。

 「食、ファッション、建築、科学技術。それぞれが好きな視点で語れるのが万博のすごさ。僕は建築士ですが、三角形のトラス構造など今ある手法が40年前にもほとんどあった。驚きました」という。

 記念館は、唯一現存するパビリオン「鉄鋼館」を4億6千万円かけてリニューアルした。このパビリオンは老朽化に伴い撤去が議論されたこともあるが、「万博が時とともに忘れ去られるのではないか」という危機感もあり、記念館として生まれ変わることになったという。

 日本万国博覧会記念機構の平田清営業推進課長(51)は「(記念館は)思い切った決断でした」と話す。平田さんは大阪万博当時、小学5年生。入りたかったアメリカ館は長蛇の列で入れなかったことを覚えている。

 当時の熱気を肌で知る平田さんは「閉塞(へいそく)感がただよう今、もう一度あの時の元気を感じてほしい」という。

 後世に伝えたいことはほかにもある。「『人類の進歩と調和』だけが万博のテーマではなくて、自然の活用や心の豊かさといった、今の時代のあるべき姿も万博の理念として掲げられていた。そんな万博の『DNA』を、21世紀に残していきたい」と話した。

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 この連載は杉村奈々子(27)が担当しました。

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